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レイチェル・カーソン著『沈黙の春』&『レイチェル・カーソン』

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    レイチェル・カーソン著『沈黙の春』(新潮社版 1987年)

     訳者:青樹築一

    ポール・ブルックス著『レイチェル・カーソン』(新潮文庫 平成19年)

     訳者:上遠恵子

     

     地球上の気候が、暴風雨、気温差、台風・ハリケーン等々ますます想定を超えて狂暴化しているように思えます。地球温暖化もその原因の一端とも言われていますが、地球自身の大きな気候変動の時期を迎えているのかもしれません。

     地球温暖化対策として、2015年にパリで開催されたCOP21で採択された温暖化ガスを削減する新たなる国際条約である「パリ協定」が多くの国で批准され、今年11月に開催されるCOP22で枠組みが議論されます。どうも日本はこの会議参加に乗り遅れてしまったようです。

     一方では、オゾン層を破壊する元凶としてフロンガスの排出が規制され、その代替として「代替フロン」が使用されてきましたが、この「代替フロン」が温暖化に影響するのではと排出規制の対象となってきています。

    いずれにしろ人間が作り出す化学物質は自然界に対して利よりも害の方が大きいのではないでしょうか。

     

     レイチェル・カーソンはDDTを始めとする殺虫剤の自然界に対する悪影響を調査して『沈黙の春』を上梓しました。公害に対する先駆的な書といえます。『レイチェル・カーソン』は彼女の伝記とも言えます。この伝記を読みあらためて『沈黙の春』を読んでみました。以下『沈黙の春』からの引用です。

     

     「私たちは心をもっと高い所にむけるとともに、深い洞察力を持たなければならない。残念ながら、これを併せ持つ研究者は少ない。生命とは、私たちの理解を超える奇跡であり、それと格闘する羽目になっても、尊敬の念だけは失ってはならない。・・・生命をコントロールしようと殺虫剤のような武器に訴えるのは、まだ自然をよく知らないためだと言いたい。自然の力をうまく利用すれば、暴力など振るうまでもない。必要なのは謙虚な心であり、科学者のうぬぼれの入る余地などは、ここにはないと言っていい。」

     

     私たちは、いま分かれ道にいる。だが、ロバート・フロストの有名な詩と違って、どちらの道を選ぶべきか、いまさら迷うまでもない。長い間旅してきた道は、すばらしいハイウェイで、すごいスピードに酔うこともできるが、私たちは騙されているのだ。そのゆきつく先は、禍であり破滅だ。もう一つの道は、あまり《人も行かぬ》が、この道を行く時こそ、私たちは自分たちの棲家の安全を守れる。そして、それはまた、私たちが身の安全を守ろうと思うならば、最後の、唯一のチャンスといえよう。

     とにかく、私たちはどちらの道を取るか、決めなければならない。長いあいだ我慢したあげく、とにかく《知る権利》が皆にあることを認めさせ、人類が意味のない恐るべき危険に乗り出していることが分かったからには、一刻もぐずぐずすべきではない。毒のある化学薬品をいあたるところに撒かなければならない、などと言う人たちの言葉に耳を貸してはならない。目を見開き、どういう別の道があるのか、を探さねければならない。 

     

       ロバート・フロストの「行かなかった道」

     森の中で道が二つに分かれていた

      残念だが両方の道を進むわけにはいかない

     長い間立ち止まって私は一方の道を眺めていた

      その先は折れており、草むらの中に消えている  

     それからもう一方の道を眺めた

      一見同じようだが私の心はこちらの方を選んだ

     なぜならこちらの道は草がぼうぼうで

      誰かが通るのを待っていたからだ

     いま深いため息とともに私はこれを告げる

      ずっとずっと昔、私の中で道が二つに分かれていた

     そして私は・・・・

      人があまり通っていない道を選んだ

      そのことがどれだけ大きく私の人生を変えたことか 

    shr-horiuchi * こんな本を読みました * 20:39 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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